医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

診療受付時間 9:00〜12:3015:00~18:30 土 9:00〜12:30 ※第1・第3
休診日 / 土曜日( 第2 ・第4 ・第5 )・日曜日・祝日

082-431-3500

メールでお問い合わせ

ゴールデン・エイジについて

今回は、ジュニアの今後を左右する大切な時期「ゴールデン・エイジ」についてお話します。

sccc.png

ジュニアの成長を表すものとして「スキャモンの発育発達曲線」(図1)があります。発育発達曲線には、身体の成長パターンを「一般型」「生殖型」「リンパ型」「神経型」の4つに分けてそれぞれの特徴を示します。まず、「一般型」は、全身(内臓・筋・骨など)の成長を表し、主に乳幼児期と思春期に著しく発達します。「生殖型」は、14~15歳以降の思春期に著しい発達が見られます。

「リンパ型」は、主に免疫機能を表し12~13歳にてピークをむかえます。「神経型」は、脳や脊髄が代表的で、4~5歳にて成人の約80%、6歳くらいで約90%程度に発達します。その後9~12歳で運動動作と深い関係のある神経細胞同士が最もつながりやすい時期を迎えます。

この時期こそ、ジュニアの今後を左右する大切な時期「ゴールデン・エイジ」と言います。この神経細胞がつながることによって様々な動作が行えるようになり、また一度つながった神経細胞は元に戻らない性質を持っています。1つの例として子供の頃に自転車に乗っていた人が、大人になって久々に乗っても、特に問題なくすぐに乗れる事などがそれにあたります。

ゴールデン・エイジは、ジュニアパフォーマンスにおいて一番大事な時期ですが、そこまでの各時期の過程も大切であり、次回はゴールデン・エイジを含め各時期においてどのような体験・刺激を入れれば効果的なのかについてお話しします。