高齢者に発症する二の腕や肩、太ももの筋肉痛を主体とする疾患。急に発症することが多く、認知症のある高齢者に発症した場合は急に元気がなくなった、動けなくなった、のみが症状の事もある。血液検査で炎症反応が認められ、ステロイド剤による治療が劇的に効くことも特徴の一つです。側頭動脈炎(症状:頭痛、多様な眼の症状、顎跛行、など)という血管炎を合併することがある(25%とされている。)。側頭動脈炎を合併している場合は失明の危険性もあるため高用量のステロイド剤で治療を開始する必要がある。その他の血管炎症候群、高齢発症の関節リウマチなどの初期症状として同様の症状を来たすことがあり経過をみる必要がある。
50歳以上、両側の肩の痛み、CRPまたは血沈上昇を認める場合において 下記のスコアリングを用いて分類する。
スコア4点以上(USなし)、5点以上(USあり)で分類。
USでは、三角筋下滑液包炎、二頭筋の腱鞘滑膜炎、肩甲上腕筋の滑膜炎、股関節滑膜炎、転子部の滑液包炎を確認。
60歳以上、3項目以上で確定とする
上記7項目のうち3項目を満たす。
注意!!診断基準はあくまでも目安に過ぎません、早期の症例では基準を満たさないことは多くあります。しかし、早期に治療することで重症化せずにすむ場合も多いので疑わしければ受診するようにしてください。