医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

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DEXA法を用いた骨密度測定について

 DEXA法骨密度について

骨粗しょう症の治療について

東広島整形外科クリニックでは骨密度測定にDEXA法を用いた装置を導入して、1年が経過しました。

DEXA法とは2種類のエネルギーのX線を測定部位に当てることにより骨成分を他の組織と区別して測定する方法です。この測定法では骨量(g)を単位面積(㎠)で割った値で算出し、1㎠当たりの骨量(g/㎠)、つまり骨密度として表現されます。現時点では腰椎のDEXA法が最も信頼の高い骨量測定法であり、骨粗鬆症診断基準(2011年版)でもDEXA法を用いて計測することが推奨されています。                                                                            以前使用していた超音波法を用いた装置と比較して、非常に精度がよく、再現性にも優れており、より正確な診断が可能となっております。

検査方法は、検査用のベッドに臥位に寝ていただき、測定部位の位置を決め、ごく微量の放射線を使用し、腰椎と大腿骨をそれぞれ測定します。各部位の測定時間はおよそ1分程度です。測定中は動かないようにしていただくだけで、息止め等は必要ありません。検査時間は5~10分程度です。

検査を受けられた方へは、検査結果を下図のようなグラフや数値を分かりやすく記載したものをお渡ししています。                                基準となるのは、同年齢の骨密度の平均値と、骨量が最大となる20~44歳の若年成人の平均値(YAM値)です。骨粗鬆症の判定の基準は、骨密度の数値が若い人と比較した値(YAM値)の80%以上なら正常、70~79%なら骨量減少(骨減少症)、70%未満なら骨粗鬆症と診断されます。測定されたデータは全て保存されますので、次回測定時に比較できるようになっています。

レポート

骨粗鬆症について

骨粗鬆症というのは、簡単に言うと骨の量が減って骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。

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骨折は一般的には、強い外力が加わった場合に起こるものですが、骨粗鬆症になると、日常生活程度の負荷でも、例えば下図(黄枠)のように圧迫骨折や大腿骨の骨折等を引き起こしてしまいます。骨折による痛みや障害はもちろん、大腿骨や股関節の骨折はいわゆる高齢者の寝たきりにつながり、生活の質 (QOL) を著しく低くしてしまいます。当院では、このように比較的骨折頻度の高い、腰椎や大腿骨の骨密度を直接測定しています。

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骨粗鬆症は閉経後、ホルモンの分泌バランスが変化する更年期以降の女性に多く、60代女性の3人に1人、70代女性の2人に1人が患者になっている可能性があるとされています。また2/3の患者が無症状で、骨折して初めて気付くケースも少なくありません。予防の意味も含めて、自覚症状のない時期から検査を受けることをお勧めします。

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