自宅での運動で転倒予防!
厳しい寒さを感じる季節がきました。
寒くなると、外から出たくなくなったり、家にじっとしていたりすることが多くなり運動不足になりがちです。
運動不足では、様々な身体機能に変化がおこります。その中でも、特に筋の機能障害は多くの疾患に認められるとされており、運動することで筋の機能の維持・向上が大切です。特に下肢の筋力に関しては、立ち座りや歩くなど日常生活に不可欠ですが、運動不足によって知らないうちに筋力低下がおき転倒にも繋がり注意が必要です。また冬に転倒する方は多く、それに伴い骨折をされる方は少なくありません。
今回は、特に下半身の筋力低下による転倒予防のための自宅でできる簡単な運動を紹介します。
○カーフレイズ
①立った状態で踵上げをします。
※難しい場合は何かにつかまりながら行います。椅子に座った状態でも可能です。
○バックブリッジ
①仰向けで膝を90°に曲げて膝を立てます。掌は床に付けて、腰の横に置きます。
②骨盤を持ち上げる様にして、膝、腰、肩が真直ぐになるようにします。
○スクワット
①背中をまっすぐに伸ばし、上体は少し前に傾けます。
②ゆっくり腰を落としていきます。この時、膝がつま先より前に行かない事、
膝がつま先と同じ方向に向いていること、骨盤を前に倒すことを意識しましょう。
○タオルギャザー
①足の指を使い、タオルを引き寄せます。
※指を大きく動かしましょう。
「最近運動ができていない」「ふらついて転びそうになることが多い」など思い当たる方は
、まずはこの運動をしてみてはいかがでしょうか。大切なことは、無理なく自分に合った運動を行うことなので、少しずつでも運動をはじめてみてください。
当院ではこのように、患者様一人一人に合った運動や治療を提供しています。
参考文献
1)中村隆一監修:筋機能障害の理学療法評価の実際.PTジャーナル,964