育成年代のサッカー選手に多い障害(9):ジョーンズ骨折
今回は、サッカー選手に多く発生するジョーンズ骨折(第5趾中足骨疲労骨折)を紹介します。ジョーンズ骨折とは、足の小指の付け根の疲労骨折になります。この部位は、治療が困難であり選手を悩ませる怪我の1つです。最近では日本代表の香川選手もジョーンズ骨折で長期離脱しました。
原因としては、急激な方向転換やストップ動作によって、足の外側(小指側)に極度の負荷が加わり、その負荷が繰り返し起こることで疲労骨折に繋がっていきます。また、サッカーのスパイクのポイントの位置も、負担にかかわっているという意見もあります。
また、ジョーンズ骨折は、比較的内側縦アーチ(土踏まず)が高くて体重が外側にかかりやすい足に起こりやすいと言われています。
症状として、足の外側に体重をかけることで痛みが現れ、サイドステップや切り替えしなどストップ動作が困難になります。
疲労骨折は症状が急激に現れるのではなく、少しずつ痛みが現れ、慢性化していくものですが、事前に何らかの違和感(熱感・発赤・腫れ)が出てきます。これらの違和感があり、軽く押してみて痛みを感じるのであれば、疲労骨折の可能性を疑い、早めに近くの整形外科への受診をお勧めします。
また、ジョーンズ骨折は治りも遅く再発しやすい障害なので早めの処置が重要になります。