医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

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残暑を乗り切るには!?~熱中症になる仕組み~

    10月に入り、寒暖差も激しい時期になってきましたが、体温調節はしっかりとできていますか?この時期には、稲刈りや体育祭が行われる学校もあるのではないでしょうか?日中の部活動やそれ以外にも運動する際などは引き続き熱中症には注意を払わなけなければいけませんね。

 ところで熱中症とはどんなものなのかご存知ですか?屋外にいる時だけでなく、屋内にいても熱中症になることがあるので気を付けなければなりません。

人間の身体の体温は約37度に保たれていますが、これが、40度を超えると代謝障害や、意識障害などが起き、命が危険な状態になります。では、どのように体温を調節しているのでしょうか?

 体温は、身体の中で熱を作る産熱と熱を身体から逃がす放熱とのバランスで保たれています。

しかし、運動など身体を活発に動かすことにより、筋肉が収縮し産熱量が増えます。

それにより産熱量の方が放熱量より多くなり、体温が上昇します。

 

体温が上昇すると皮膚表面の血管内の血流量が増えたり、汗を流し水分を蒸発させることで体内の熱を身体の外に逃がします。その結果、放熱量が産熱量より多くなり体温が低下します。

 

 熱中症は、炎天下や熱のこもりやすい場所などで起きやすくなります。さらに、風通しが悪いときや湿度が高い時は体感温度も高くなり、汗が効率よく蒸発されず身体の中に熱がこもりやすくなります。

 人間は暑さになれるまでに3~4日かかります。まだ暑さに慣れてない梅雨の時期の気温が上昇した日や、梅雨明けの蒸し暑い日などに熱中症にかかりやすかったりするのです。同じ場所にいても熱中症にかかる人とかからない人がいますが、それには気温や体温だけでなく性別、年齢、体調などの健康状態や、発汗量や水分補給の状態など多くの要因により影響を受けます。

 次のような人は熱中症にかかりやすいので注意が必要です。

 ・体力の弱い人

 ・肥満

 ・高齢者

 ・風邪などの体調不良 等

これらの熱中症になる仕組みを理解し、運動をする時には水分補給をこまめにすることや、風通しの良い服装にするなど熱中症予防をしっかりと心がけ、残りの熱い残暑を乗り切りましょう。