子供の成長段階とスポーツ
医学生のとき小児科を学にあたり、「子供は小さな大人ではない」と教わりました。これは子供の体を理解する上で、それぞれの年齢、年代によって発達段階が異なると言うことです。たとえば小学校生では、まだ体が小さく筋肉や皮下脂肪が少ないという特徴があります。
実は体が小さくすばしっこいこの時期に、身体のバランス能力・俊敏性(しゅんびんせい)が主に発達します。このころに最も適したスポーツは鬼ごっこです。子供の頃に日が暮れるまで田んぼや野原を走り回った覚えはありませんか?
次に中学生になり思春期に入り急激に身長が伸び始めます、骨が成長しこのとき同時に心臓と肺機能が発達します。陸上の長距離走はよいトレーニングになります。次いで特に男の子は高校生頃から筋肉が発達し体が隆々とし、スポーツをするうえでパワーがついてきます。
体の成長は20歳代まで発達します。一方成長速度は個人差がかなりあり3年くらいの差が出るのは普通です。よく小学生の子供に筋トレをしてもいいですかと聞かれます、もちろんトレーニングをすることは問題ありませんが、大人のように筋肉隆々になることはありません。むしろ、外で元気に遊び回ることも大事と考えます。