子供が肘を痛がったら肘内障かも?
子供が肘を痛がったら肘内障かも?
肘内障とは、強い引っ張り力により前腕回内力が加わり、輪状靭帯の下を橈骨頭がくぐり抜ける事によって発生するものです(下図)。1~9歳の子供に多く、男子に多い傾向があります。
原因
肘内障の原因には、主に以下の2つが挙げられます。
・肘を引っ張る力
・肘をねじる力
具体的には以下の場面で起こりやすいと言われています。(下図)
・嫌がる子供を引っ張った時に多く発生します(図a)
*他にも、転倒や寝返りで起こす事もあります(図b)
症状
肘内障を起こすと、以下の症状が現れます。
・特有の姿勢をとりながら泣いてしまう事が多い(下図)
例1)腕を下におろしたまま、動かそうとしない事もあります
・肘の動きの制限
例2)肘を触ろうとすると泣いて嫌がる事もあります
最後に
例1・2の症状が出た場合、生活をしていて自然に戻る場合もありますが稀に骨折を併発している事があるので(上腕骨顆上骨折など)、医師による検査をお勧めします。
参考文献
柔道制服学・実技編改定第2版p241、p242
柔道制服学・理論編改定第5版p275
日小整会詩17(1):122~126