コーディネーション能力
今回は、ゴールデン・エイジに身につけておくことが大切なコーディネーション能力について紹介します。
まず、コーディネーション能力とは、身体を巧みに動かす能力や自分で考えた事が自分の身体で表現できる能力だといわれています。すばしっこい、身のこなしがいい、ボールさばきがうまいと言われる人は、コーディネーション能力が高いといえます。
また、試合の流れをすばやく正確に読み取れる、戦術を瞬時に決定するなど、ゲームの流れをコントロールするためにも重要な能力になります。そのため、ヨーロッパではコーディネーショントレーニングが、ジュニア期から当然のように行われています。
このコーディネーション能力は7つの能力に分けられます。①相手やボールと自分の位置関係を正確に把握する能力、②状況の変化に応じて、動きを素早く切り替える能力、③全身の動きをタイミング良くスムーズに動かす能力、④相手やボールの動きに対して素早く正確に対応できる能力、⑤ボールや用具などを上手にコントロールできる能力、⑥動きを真似したりイメージを表現する能力、⑦空間や移動中における身体のバランスを維持し崩れた体勢を立て直す能力の7つです。
この7つの能力をトレーニングすることにより運動神経が発達したり、難しかったプレーが簡単にできるようになったりします。ですので、運動音痴だから運動が苦手と言っている人がいますが、このコーディネーション能力を大切な時期に身につけることで改善できるかもしれません。次回は、このコーディネーション能力を身につけるためのトレーニングの例を紹介したいと思います。