医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

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〇怪我をした時の処置方法とは

怪我をした時、温めるべきか冷やすべきか迷うと思います。答えは冷やすのが正解ですが、それだけでは不十分です。怪我をした現場ではRICE処置という方法を行い、専門医でPOLICE処置をすることで怪我の治りを促しています。今回はPOLICE処置について紹介したいと思います。

 

POLICEとはP:protection(保護)、OL:Optimal Loading(至適負荷)I:Ice(冷却)、C:Compression(圧迫)、E:Elevation(挙上)という急性期の怪我の時に行う処置方法のことです。

従来のRICE処置の方法は過去のコラムにてご参照ください。

従来のRICE処置との大きな変更点は保護が追加され、安静から至適負荷に変更されました。保護は装具やシーネなどで損傷組織を保護し再受傷、悪化を防ぎます。過度な安静は組織治癒をかえって遅らせるため、早期に最適な負荷な強度・運動を行うことで組織治癒を促進させ筋肉の萎縮を防ぎます。(例:足関節捻挫の場合、痛みのない範囲で足首を動かす・足の指を動かすなどです)

 

 

 

 

次に時期によっての対応をお伝えします。一般的に急性期は受傷してから48~72時間で、それ以降を亜急性期・慢性期へと移行します。急性期の期間を過ぎても、患部が腫れている、触ったら熱を持っている場合はPOLICE処置を継続的に行い、医療機関に受診しましょう。

 

 

参考文献 スポーツアイシング 山本利春・吉永孝徳

     Sportsmedicine No243 August,2022