医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

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足関節捻挫 (2)

今回はサッカーのけがの中で一番多いといわれる足関節捻挫についてお話しします。

捻挫は関節を捻ることにより、関節を支える靱帯や関節包を傷めた状態をいいます。傷めた部分は炎症が起こり、腫脹、疼痛などが出現します。捻挫をした場合、まず最初にすることは、プレーを中止し、ビニール袋に氷水を作り患部にあてがい、軽く包帯で巻き足を少し高くあげることです。

その後は医療機関を受診し、回復に向けた治療をします。骨折がなくても、受傷後2から3週間は傷めた靱帯などの組織の炎症・疼痛があるため、患部を休め無理な負担をかけないようにすることも必要です。また、この時期から傷めた部分が徐々に修復されます。

しかし、傷めた靱帯の強度が十分に回復するには約2から3ヶ月の時間が必要です。
一方、患部を支える筋力やバランス感覚の低下が見られるため、筋力増強・可動域訓練・バランス訓練などのリハビリを行います。回復が不十分な時期に競技復帰をすると、再度のけがや関節のゆるみを残すこともあり注意が必要です。実際の復帰のタイミングは、傷めた程度や、回復の早さは個人差が大きくそれぞれの選手にあわせた判断が必要になります。

具体的には関節の腫れ、痛み、動きの程度、筋力、バランス感覚などの回復の程度を評価し問題がなければ練習復帰を考えます。また、練習復帰後も軽いトレーニングから、徐々に増やしてゆき、十分に練習をしてから試合に出たいものです。

東広島整形外科クリニック 院長 小林 豊