医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

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足関節捻挫 (1)

今回は、足関節捻挫(内側に捻って受傷したケース)を紹介していきます。

足関節捻挫は、あらゆる場面でよく起こります。それゆえ「軽いけが」として思われがちですが、処置が悪かったために後遺症を残すことも少なくありません。軽く捻ったとしても、足関節の動く限界を超えて起こるため、多くの場合は靭帯が損傷されます。

特に育成年代のサッカー選手は、プロとは違いグランド状態の悪い場所でプレーをしなければならないことが多いため、故意でなくとも受傷する選手も多いと考えられます。また、疲れが出てきやすいゲームの終盤などに無理な体勢でのフェイントや急激なターンなどをしてしまうと、靭帯や筋力でのカバーができなくなり捻ってしまうケースもあります。受傷時の応急処置としては、一般的にRICE処置をとります。

まず、患部が心臓よりも高い位置にある状態にてアイシングしながら包帯で10~15分、圧迫します。できればその状態にて、近くの整形外科への受診をお勧めします。よく「捻挫グセ」という言葉を聞きますが、癖になるというのは理由があります。例えば、軽く足を捻ったけど痛みがすぐ引いたのでほっておいたと言う選手が多いですが、軽度の捻挫でも処置が不十分だと損傷された靭帯が緩み、関節の制動機能が低下し、足関節が不安定になるため捻挫が慢性化してしまいます。

靭帯は損傷してしまうと、捻挫する前の状態(強度)に戻ることは難しいため、足関節は通常よりも不安定になってしまいます。そういった再受傷を防ぐためには、足関節の周囲筋の強化が必要であるため、受傷後の早期リハビリ受診をお勧めします。