医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

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育成年代のサッカー選手に多い障害(11):外反母趾

今回は、サッカー選手のみならず一般の人にも多く発生する外反母趾を紹介します。外反母趾とは、足の親指が外側に変形し、痛みを伴う疾患です。主に中学生の頃から発症し始めると言われています。

発症の原因として、自分の足に合っていないスパイクやトレーニングシューズ・ランニングシューズを履き続けることにより、発症する外部的な問題と土踏まずが落ちている、足の指がうまく使えない、足首が硬いといった内部的な問題が挙げられます。

症状としては、親指の変形がみられるようになります。また痛みにより親指に体重がかけにくくなり、最終的には日常生活でも痛みを感じるようになります。

予防としては、まず、自分の足に合っていないシューズを避け、土踏まずを支えるインソール(写真①)などをお勧めします。他、タオルギャザー(写真②)など指を開くエクササイズや、足の指全体を動かす筋肉の強化も一緒に行うとよいでしょう。また、外反母趾の症状が進んでいる場合は周りの筋肉も緊張して動きが悪いため、お風呂の中で手を使って動かすとともに、ふくらはぎのマッサージやストレッチを行うと良いでしょう。シューズといった問題はすぐに解決できると思いますが、内部的な問題は、捻挫の既往歴など様々な原因がある為、一つでも項目が一致して気になる方は、近くの整形外科などに相談しても良いと思います。

外反母趾に対して、最も重要な事は変形を悪化させないことです。きつくフィットしないシューズを選ぶのではなくシューズ購入の際はお店の店員さんと相談しながら自分に合ったシューズの購入をお勧めします。また、スポーツ動作で痛みが出るようになれば早めに近くの整形外科への受診をお勧めします。
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