医療法人社団ヤマナ会 東広島整形外科クリニック

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ふくらはぎの痙攣(けいれん)に対する予防と対応

けいれんの原因には筋肉の疲労、電解質の不足、水分不足という点が考えられており、その中でも、脱水症状(=水分不足)が大きく関与していると言われています。

よって、予防としては積極的に水分補給をしていく事が大切であり、その為にも自分自身のコンディショニングを把握してことも防ぐポイントとなります。そのポイントとして、①体温・②脈拍・③体重の3つが挙げられます。

①体温:通常より平熱が高く、だるい・身体が重い・ボーっとする状態であれば脱水症状になりやすく、けいれんが起きやすい状態となります。

②脈拍:いつもより脈拍が多ければ、疲労や発熱が考えられ、その症状から同様に脱水症状が起こりやすく、けいれんの原因となります。

③体重:運動前後の体重の変化で、体内から失われた水分量が予測する事が出来ます。体重の3%の水分が失われると運動能力や体温調節能力が低下し、けいれんを引き起こします。

3つのポイントで1つでも異変があれば、いつも以上に水分補給に気を使わなくてはいけません。それでも、けいれんを起こしやすい選手は、足の柔軟性の低下が考えられます。簡単なテストとして、「踵が浮かないように、しゃがみ込めるか?」です。

出来ない選手は意外に多く、その場合ケアが必要となります。四月号のコラムで紹介させて頂いた“ストレッチをちゃんとする”の“ちゃんと”の意味をもう一度おさらいしてみましょう。

けいれん後の対応として、けいれん部分は筋温が下がり血流の悪い状態です。現場でコールドスプレーをする人もいますが、かえって逆効果になります。血流を促す様にマッサージしながら、ゆっくりストレッチをしていくようにしましょう。