シェーグレン症候群

1933年スウェーデンの眼科医シェーグレンがはっきりした原因がなく目、口の渇きを訴える患者を報告しました。これは目の涙腺、ロの唾液腺で炎症がおこリ機能しなくなった状態です。その他陰部、腋下などすべての分泌腺が障害される可能性があります。その後約30~40%の関節リウマチや他の多くの膠原病に合併して来ることがわかっています。早く発見して治療に入ると著しく改善することが多いですが、腺組織が完全に壊れると治す方法はありません。治療は点眼液、人工唾液なとの対症療法ですが、少量のステロイドホルモンや免疫抑制剤が有効な場合も多く認められます。

【診断基準】


  1. 生検病理組織検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    A)口唇腺組織で 4 mm2 あたり 1focus (導管周囲に50個以上のリンパ球浸潤)以上
    B)涙腺組織で 4 mm2 あたり 1focus (導管周囲に50個以上のリンパ球浸潤)以上

  2. 口腔検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    A)唾液腺造影で Stage1 (直径1mm未満の小点状陰影)以上の異常所見
    B)唾液分泌量低下(ガム試験にて10分間 10ml 以下またはサクソンテストにて2分間 2g 以下)があり、かつ唾液腺シンチグラフィーにて機能低下の所見

  3. 眼科検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    A) Schirmer 試験で 5mm/5分以下で、かつローズベンガル試験(van Bijsterveld スコア)で 3 以上
    B) Schirmer試験で 5 分間に 5mm 以下で、かつ蛍光色素試験で陽性

  4. 血清検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    A) 抗 Ro/SS-A 抗体陽性
    B) 抗 La/SS-B 抗体陽性

[ 診断基準]
上の 4 項目のうち、いずれか 2 項目以上を満たせばシェーグレン症候群と診断する。

注意!!診断基準はあくまでも目安に過ぎません、早期の症例では基準を満たさないことは多くあります。しかし、早期に治療することで重症化せずにすむ場合も多いので疑わしければ受診するようにしてください。