関節リウマチとは

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関節が腫れて、手足が"こわばり"、痛みが続き、骨が破壊されて最後には関節が固まってくる病気です。最近は高齢者にも発症するケースが増えています。全国で80~100万人の患者がいると推定されており、その周辺の膠原病を含む患者を含めると300万人以上といわれています。更に高齢化社会で変形性関節症を加えると、関節の痛みで困られる患者さんは、数千万人に達するでしょう。

リウマチになった患者さんはその日を境に生活が激変します。朝起きてより夜床につくまで、大変な身体的・心理的苦痛を伴います。苦痛のため夜眠れぬこともあり、医者通いがはじまります。毎日大量の薬を服用せねばなりません。動いていいのか、安静にしていなければならないのか、患部を温めるのか、冷やすのか迷われるでしょう。

21世紀を生きる貴方は今日リウマチを発症したとしてもご心配はいりません。例外的なケース、たとえば抗リウマチ剤(DMARDs)を使うことが出来ない場合を除いて、貴方は普通の人とあまり変わらない生活が送れる時代になっています。極端に強い力が関節に加わらない場合を除いて、日常の家事、通常のお仕事は十分出来ます。

リウマチの特徴的症状と診断

  1. 朝のこわばりが15分以上続く
  2. 3関節以上の関節腫脹
  3. 第2、第3指関節の腫れと痛み
  4. 左右対称性の腫脹と痛み
  5. リウマチ反応(RF)が陽性
  6. 手足のレントゲン像変化
  7. リウマチ結節の存在

これらのうち、4項目以上そろえばあなたは関節リウマチです。最近は、より早期からの治療開始を行うために早い段階で関節リウマチである患者さんを分類する基準が利用されています。

新しい関節リウマチ分類基準(2010)

  • A.罹患関節 大関節のみ1 ヵ所(0)、大関節のみ2~10 ヵ所(1)、小関節1~3 ヵ所(2)、小関節4~10 ヵ所(3)、11 ヶ所以上(5)、
  • B.血清学的検査 RF 陰性かつ抗CCP 抗体陰性(0)、RF 低値陽性または抗CCP 抗体低値陽性(2)、RF 高値陽性または抗CCP 抗体高値陽性(3)、
  • C.急性期反応物質 CRP 正常かつ赤沈正常(0)、CRP 異常または赤沈異常(1)、
  • D.症状の持続期間 6 週未満(0)、6 週以上(1)、

A~D の合計が6 点以上なら関節リウマチと分類してよいとされています。ただし、この中には全身性エリテマトーデスや乾癬性関節炎、痛風などの疾患が鑑別診断に上がるため、鑑別困難な場合はリウマチ専門医に確認する必要があります。

内科系リウマチ科の特徴

  • 関節リウマチはお薬で治せる時代となりました。しかし薬の性格上厳格な全身管理が出来る内科系リウマチ医が関わらねばなりません。
  • 内科系リウマチ医は肩こり、神経痛、腰痛、膝痛、骨粗鬆症など幅広い病気も対象とします。メスを持たない整形外科領域もカバーすることになります。

関節リウマチの原因と発症

関節リウマチは、体の免疫系統に狂いが生じて発症してきます。体の免疫系統は自分の体を外敵から守るため、自然に備わった防御システムのことです。その中心にTリンパ球が位置し、それをBリンパ球、マクロファージ(食細胞)などが補佐します。すなわち、免疫系の狂いとは、Tリンパ球が正しい識別判断が出来ず、自分の組織をも攻撃する抗体を作らせている状態です。その結果、Bリンパ球、マクロファージなども統制が乱れそれぞれが勝手に自己抗体やインターロイキンなどを過剰に産生放出する状態が起こります。

関節リウマチは、滑膜に炎症が起こり、呼び込まれたマクロファージにより大量の TNFα(腫瘍壊死因子)IL-6 が関節内に放出され、それらが局所の破骨細胞を含めて多くの炎症細胞を活性化し、組織(骨、軟骨、滑膜、筋肉、腱など)を障害している状態です。